アイシン精機、歩行解析アドバイスシステムを開発

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アイシン精機は、高齢者の歩行能力を測定・解析し、個人の転倒リスクレベルに応じたトレーニングメニューの作成を簡単に行える歩行解析アドバイスシステム『歩ビゲーター』を開発した。

12月から介護事業ブランド「キープエイブル」から介護ショップを経由して、介護施設へのレンタルを開始する。

2006年に介護保険法が改正され「介護予防事業」が新たに創設されるなど、高齢者の身体機能を維持・改善し「いかに予防するか」に国の政策の重点が置かれるようになった。しかし、この中の運動器機能の向上については、個々の高齢者の歩行能力を正確に把握するのに手間がかかるうえに、本人の能力に合わない運動トレーニングは逆に危険を伴う場合がある。また、トレーニングの効果を本人が確認しにくく継続意欲が低下するなど、様々な課題があり、現在でも介護予防の現場での実施率は未だ低い状態にある。
 
同社はこうした課題を解決するため、歩行能力を簡単に把握できる機器の開発に2004年から取り組み、このほど腰に装着する携帯型の測定機を完成した。この測定機には、自動車の姿勢制御にも活用されている3次元加速度センサーの技術を活用することで開発にこぎつけた。
 
さらに、星城大学大学院の植松光俊教授(医学博士)が提唱する、「植松(ヒゲ松)式運動トレーニング理論」に基づいて測定機からのデータをもとにして、各人に最適な運動トレーニングメニューを検索・提供できるソフトウェアも開発した。
 
今回この2つを組み合わせた歩行解析アドバイスシステムの歩ビゲーターにより、介護予防の現場でより安全で効果的な運動指導が可能となると、している。さらに、従来は専門知識のある担当者が時間をかけて測定・解析した上で作成していた運動メニューを10分程度の所要時間で簡単に作成することが可能となり、現場の負担を大幅に低減できる。
 
歩ビゲーターは12月から東京・大阪・名古屋の主要介護ショップからレンタルを開始する。

《レスポンス編集部》

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