豊田通商は、連結子会社である豊通エレクトロニクスが中国・大連市に車載組み込みソフトを開発する「豊田通商電子(大連)有限公司」を設立したと発表した。
自動車の開発では快適性や環境、安全への高い要求を電子制御によって実現する状況にあり、自動車1台あたりのソフトウェア量は2015年には現在の約10倍になるなど、飛躍的な伸びが見込まれている。一方で、その開発を担うソフトウェア技術者は日本国内だけでは不足することが予想されており、このギャップを解決することが自動車業界の喫緊の課題となっている。
豊通エレクトロニクスは、2005年にタイにソフト開発拠点トヨタ・ツウショウ・エレクトロニクス・タイランド(TTET)を設立し、車載組み込みソフトの量的需要、高い品質ニーズにも対応してきた。
今回、TTETでの経験と実績をベースに、新たな海外拠点として車載組み込みソフト開発会社を中国・大連市に設立し、多様化する車載組み込みソフト開発業界のニーズに対応する。
新会社は資本金1億9500万円で豊通エレクトロニクスが全額出資した。設立時の従業員数は20人で、車載用組み込みソフトの開発、認証・テスト業務を行う。