現金輸送車に体当たり 強奪には失敗、逃走

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9日午前、愛知県豊川市内にあるパチンコ店駐車場で、現金輸送用のワゴン車が襲撃される事件が起きた。犯行グループはRVを故意に衝突させるなどしたが、現金の強奪には失敗。クルマを放置して逃走している。

愛知県警・豊川署によると、事件が起きたのは9日の午前9時20分ごろ。豊川市蔵子付近のパチンコ店へ景品交換用の現金を届けにきたワゴン車が駐車場内に進入した直後、場内で待ち伏せしていたとみられるRVが突進。側面部に体当たりした。

双方の車両は中破。ワゴン車に乗っていた男女2人は車外に脱出したが、RVから降りた2人組の男は周囲に消火器を噴射。噴煙で覆われる中、ワゴン車の荷室ガラスを割って現金を盗み出そうとしたが、強化ガラスのために割ることができず、断念して別の乗用車で逃走した。この事件でワゴン車を運転していた男性が打撲などの軽傷を負っている。積載されていた現金約600万円は無事だった。

現場に放置されたRVと、現場から約300m先に放置されているのが発見された逃走用の乗用車は、両方とも盗難車であったことが後に判明している。現金輸送はいつも同じ時間帯に行われており、警察ではこうした事情に詳しい者が犯行に加担したものとみて、不審者の目撃情報がなかったかどうか調べを進めている。

現場から逃走した2人組の男はいずれも30歳代とみられ、身長165 - 170cm程度のやせ型だったという。

《石田真一》

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