三菱重工、マイアミ空港の無人運転車両システムを受注

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三菱重工、マイアミ空港の無人運転車両システムを受注
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三菱重工業は、住友商事の協力を得て、米国企業2社と共同で、マイアミ国際空港向けに全自動無人運転車両システム(APM)を受注した。契約金額は土木工事も含めて2億6000万ドル(約274億円)で、完成は2011年9月の予定。

米国向けのAPM受注は4件目で、マイアミ空港向けは1999年に受注した北ターミナル線に続き第2弾となる。

今回受注したのは、マイアミ国際空港ターミナルと空港近隣の複合交通施設(レンタカー施設、通勤鉄道駅を含む)を結ぶ全長約2kmのAPMで、土木工事と車両システム一式。さらにオプションとして最大15年間の運行・保守業務についても受注を見込んでいる。

同空港とその周辺施設の利用者数の増加に応え、空港 - レンタカー施設・通勤鉄道駅間の旅客移動手段を従来のバスシステムから、無人運転で軌道を走る車両システムに切り替える。APMはゴムタイヤ走行方式を採用しているため、運行が滑らかで乗り心地が良く、低騒音・高い安全性が特長。

米国でのAPM受注は、マイアミ国際空港北ターミナル線、ワシントン・ダレス国際空港、アトランタ国際空港の3件に続くものとなる。

米国以外でも香港国際空港向け、シンガポール・チャンギ国際空港向け、韓国・仁川国際空港向け、ドバイ国際空港向けを受注している。

これら豊富な実績と、車両や信号を含めたシステム全体を取りまとめる総合的な技術力が高く評価され、今回の受注につながったと、している。

今回の受注により米国における基盤を一層強化するとともに、世界各国の主要空港で計画中のAPM導入案件に積極的に乗り出し、受注拡大を目指す。

《レスポンス編集部》

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