丸紅は、ベトナムの国営石油会社ペトロベトナム社の内部組織であるズンクアット製油所と同製油所にて生産されるプロピレンの長期引取り契約を締結した。
ズンクアット製油所はベトナム中部に位置し、原油処理能力が日産14万8000バーレルのベトナム初の製油所で2009年2月に稼働する予定。丸紅は今回の契約締結によりズンクアット製油所内のRFCC装置で生産されるプロピレンの全量、年間約15万トンを引き取り、アジア周辺国に販売する予定。
プロピレンは、汎用合成樹脂であるポリプロピレンの原料で、合繊原料、高機能樹脂などの原料として利用されるため、アジアにおける需要が旺盛で、今後も年率約6%の成長が見込まれている。
アジア域内におけるプロピレンのトレード数量は年間、約150万tで、このうち丸紅の取扱い数量は約40万t。今回の長期引き取り契約締結により2009年以降、更なる販売シェアの拡大が見込まれるため、丸紅は長期用船する隻数も増やし、プロピレンのトレード事業に注力する方針だ。