女性運転手を要請 タクシー強盗逮捕

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9日午前、山形県山形市内の林道で、58歳の女性が運転するタクシーが客を装って乗りこんだ男に襲撃され、売上金などを奪われる事件が起きた。女性は顔面を殴打されて軽傷。男は徒歩で逃走したが、警察は同日午後に強盗致傷容疑で逮捕している。

山形県警・山形署によると、事件が起きたのは9日の午前10時30分ごろ。山形市山寺付近の林道で、客を装ってタクシーに乗りこんだ男が58歳の女性運転手にハサミを突きつけて「カネを出せ」と脅した。女性は車外に逃げだしたが、男はこれを追いかけ、抵抗する女性の顔面などを殴打。軽傷を負わせた上、売上金などの現金約3万円を奪うと林道を徒歩で逃走した。

通報を受けた警察は強盗致傷事件として捜査を開始。山間部で起きた事件だけに、地上からの捜索だけでは限界があるとして、早い段階でヘリコプターも投入。地上と空から男の行方を追った。

この結果、午後1時ごろに現場から約1km離れた林道を歩く不審な男を発見。職務質問を実施したところ、容疑を大筋で認めたことから強盗致傷容疑で逮捕している。

逮捕されたのは53歳の男で、東北地方の刑務所を出所したばかりだった。男はタクシーの配車を要請しており、その際に女性運転手を指定していたという。警察では当初から現金を強奪する目的があったものとみて、男を厳しく追及している。

《石田真一》

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