富士通は、輸送業界の配送車両などに搭載されているデジタル式運行記録計に記録した運行情報・作業情報に基づいて運転日報や安全運転確認書などを作成、情報を管理・分析するASPサービス『運行支援ASP-Lite』を発売する。
運送企業は運行管理に必要なアプリケーションを自前で購入する必要がなく、スムーズに運行管理をおこなうことが可能となる。また、運行管理に必要なシステムの更新や、メンテナンスなどの作業負担も軽減されることから、輸配送業務に集中することが可能となる。
デジタコは、運行情報などを基に車両の管理をおこなうことで燃費削減・安全運転・報告書作成の時間削減などを可能にすることから長距離輸送に使われる大型車両への普及が進んでいる。一方で、店舗向けや宅配用に使用している中小型車両には、デジタコを活用した運行管理に必要なシステムへの投資がネックとなって導入が進んでいないのが現状だ。
こうした中、燃料費の高騰や、環境貢献の課題を受け、輸送業界では中小型車両への運行管理システム導入が注目されている。
富士通は、2005年からデジタコの情報を基に、運転日報や安全運転確認書などの作成から、情報の月次集計・全社拠点集計までを支援する「運行支援ASPPサービス」を導入しやすいASP方式で提供してきた。業界の背景を受けて今回、運転日報と安全運転確認書の作成に機能を絞り、低価格で導入できる運行支援ASP-Liteを販売開始する。