バスターミナルで酔い潰れ、バスに踏まれ即死

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3日、福島県いわき市内にあるバスターミナルで、走路で寝込んでいたとみられる男性がひき逃げされる事件が起きた。発見までにバス3台が通過していたが、このうち最初に通過した路線高速バスが事故を起こしたことが判明している。

死亡したのは千葉県在住の27歳男性で、前夜から現場近くの飲食店で友人と酒を飲んでいたものの、途中で「気分が悪くなった」と店を出ていたことがわかった。その後の足取りは不明だが、最終的にバスの走路に進入し、そこで酔い潰れて寝込んだものとみられる

福島県警・いわき中央署によると、警察が事故発生を認知したのは3日の午前4時50分ごろ。いわき市平付近にあるJRいわき駅前バスターミナルを利用するバス会社の社員から「バス走路で男性が頭から血を流して倒れている」という内容の110番通報が寄せられた。

現場に急行した同署員が倒れている男性を確認。男性は頭部が挫滅しており、即死の状態だった。受傷状況からこの走路を通過した大型バスにはねられたことは間違いなく、警察では通過した3台のバスの追跡を開始。その結果、現場のターミナルを午前4時30分に出発し、東京に向かったJRバス関東の路線高速バスの後輪から血痕を発見。このバスが最初にはねた可能性の高いことがわかった。

警察ではバス運転手から事情を聞いているが、現場を通過した3台のバス運転手はいずれも「人が倒れていたことには気づかなかった」と話しているという。最初にはねた疑いのあるバスの運転手もこれは変わらず、警察では男性が運転席からの死角に入り込んでいたものと推測している。

《石田真一》

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