新型シトロエン『C5』の商品コンセプトのひとつに「ファーストクラス」というものがある。ファーストクラスの移動空間を提供しようというものだ。そのコンセプトに沿ったのか、3.0リットルモデルの運転席にマッサージ機能を装備している。
マッサージ機能は、もみ玉が出てくるようなものではなく、電動のランバーサポートが連続的に動き、椅子表面が前後するというもの。正直、コリをとるような効果までは難しいものの、長時間運転した際の気分転換や、背筋を伸ばすくらいの効果はある。
日本ではクラウンマジェスタをはじめ“もてなし”をコンセプトにマッサージ機能がついたシートを持つクルマがあるが、シトロエンはそれに反してマッサージ機能は運転席のみ。クルマの中で誰を大事するか日本とフランスの文化の違いが表れているように感じる。