ホンダは、ベトナムの合弁会社であるホンダベトナムカンパニー・リミテッド(HVN)が、ハノイ郊外のビン・フック省で、二輪車第2工場の開所式典を行ったと発表した。
式典には同社関係者のほか、レ・ズン・クワン商工業省次官、坂場三男在ベトナム社会主義共和国日本国特命全権大使ら約230人が参列した。
第2工場の年間生産能力は50万台で、隣接する第1工場と合わせ、HVNの二輪車年間生産能力は150万台となる。新たに約1400人を雇用した。
「光・風・水」をキーワードに、自然光の採用、自然風を利用した換気、雨水の再利用など、自然エネルギーを活用して環境に対応した。「人と地球に優しい工場」として環境負荷の低減や職場環境の改善を推進する。
また、最新鋭の生産技術を採用するとともに、第2工場では主にスクータータイプと125ccの『カブ』タイプを、第1工場では主に100ccカブタイプを生産する。
ベトナムの二輪車市場は、2008年は300万台規模となる見通しで、中国・インド・インドネシアに次いで世界で4番目の大市場。HVNは2007年には過去最高となる110万8000台、前年比44%増を販売し、2008年1-7月の販売実績も68万6000台、前年同期比21%増と好調に推移している。
HVNは今年7月に二輪車生産累計500万台を達成しており、今後も市場のニーズに対応した商品を投入し、ベトナムで販売増を狙う。