古河電気工業の電装・エレクトロニクスカンパニー巻線事業部は、モータ・発電機・変圧器などに使用されるエナメル線を値上げすると発表した。改訂価格は、銅地金を除いた販売価格(加工賃)の10%以上、対象品はエナメル線の全品種で、適用開始時期は10月出荷分からの予定。
同社によると、原油価格の世界的高騰に伴い、製品の製造コストも大幅に上昇し、同社の原価低減、合理化などによる自助努力のみでは、吸収できない状況になっている。今後も品質と供給の安定を維持していくため、これらの価格高騰の一部を製品価格に転嫁せざるを得ないと判断した。