松下電池工業は、大阪府大阪市住之江区にリチウム二次電池工場を新設すると発表した。新工場の住之江工場は、投資額約1000億円で、2期に分けて建設、年産6億個のリチウム二次電池の生産能力を持つ主力工場となる。
同社は、リチウム二次電池の安全性を確保するためブラックボックス技術である源泉工程を重視、守口工場、和歌山工場と連携がしやすくロジスティクスに優れる大阪市住之江区に新工場を建設する。
新工場は源泉(極板生産)工程から電池セル組立、充放電工程、出荷までを一貫生産する主力工場と位置づけ、守口工場、和歌山工場を含めて国内3拠点のリチウム二次電池の一貫生産体制を構築する。
今年12月に着工、2009年10月に源泉生産を開始、2010年4月に第1期の電池セル生産を開始する予定。
また、既存の工場の生産性を高めるため、生産設備などに約230億円を投じる計画だ。これにより、新工場建設と合わせて約1230億円を投資して、国内の一貫生産拠点と中国無錫工場の変種変量生産拠点が連携するグローバル生産体制を構築する。