軽トラックが出会い頭衝突、荷台にも乗車の盗難車

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23日、愛知県一宮市内の市道で、パトカーに追跡されていた軽トラックが交差点に赤信号を無視して進入、交差道路を進行してきた乗用車と出会い頭に衝突する事故が起きた。軽トラックは盗難車で少年6人が乗車、荷台まで人が乗っていた。

衝突で軽トラックに乗っていた少年5人が重軽傷を負ったが、運転していた16歳の少年は徒歩で逃走した。

岐阜県警・岐阜中署、愛知県警・一宮署によると、事故が起きたのは23日の午後11時55分ごろ。これに先立つ同日の午後11時30分ごろ、岐阜市内をパトロールしていた岐阜中署の捜査車両(覆面パトカー)が荷台まで人が乗った不審な軽トラックを発見。ナンバー照会を行った結果、盗難車と判明したことから停止を命じた。だが、軽トラックはこれを無視して逃走を開始。速度を上げ、蛇行や信号無視を繰り返した。

軽トラックは県境を越えて愛知県内に進入。覆面パトカーはそのまま追跡を継続したが、軽トラックは一宮市森本付近の市道交差点に赤信号を無視して進入した際、交差道路を進行してきた36歳男性の運転する乗用車と出会い頭に衝突する事故を起こした。

軽トラックは中破し、助手席に同乗していた15歳の少年が足を骨折する重傷。荷台に同乗していた15 - 16歳の少年4人が打撲などの軽傷を負った。乗用車を運転の男性にケガはなかった。

その後の調べで、軽トラックを運転していたとみられる16歳の少年が混乱に乗じ、現場から徒歩で逃走したことが判明。警察では自動車運転過失傷害や道路交通法違反(無免許運転)容疑でこの少年の行方を追っている。

今回の追跡について、岐阜県警では「正当な職務の一環であり、事故を誘発するような無理な追跡は行っていない」としている。

《石田真一》

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