タイヤパンクを看過、7人死傷…送検

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昨年8月、ワゴン車が兵庫県南あわじ市内の神戸淡路鳴門自動車道で中央分離帯に衝突し、7人が死傷した事故について、兵庫県警は22日、このワゴン車を運転していた男を書類送検した。男はタイヤのパンクを認知しながらも、停止させる等の措置を怠った。

兵庫県警・交通捜査課によると、問題の事故は2007年8月19日午前に発生した。南あわじ市倭文長田付近の神戸淡路鳴門自動車道下り線を走行中のワゴン車が蛇行を繰り返した後、中央分離帯に衝突。その弾みで横転した。

ワゴン車は中破。後部座席にシートベルト未着用の状態で同乗していたと見られる3人が車外に投げ出され、全身を強打して死亡、運転者を含む5人が骨折や打撲の重軽傷を負い、近くの病院に収容されている。

事故を起こしたワゴン車の左後輪タイヤはパンクしていたが、事故直前にこのワゴン車が蛇行していたことが目撃されていることから、警察では「事故前にパンクし、制御困難となっていた可能性が高い」と推測。運転していた男から事情を聞いていた。

その結果、男は事故直前までにタイヤがパンクしていたことを認知しながらも、「まだ走ることができる」として、ワゴン車を停止させる等の措置を怠っていたことが判明。警察はこの安易な判断が重大な結果を招いたものとして、運転していた男を自動車運転過失致死傷容疑で書類送検した。

《石田真一》

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