日本カーボン、白河工場に成形断熱材のライン新設

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日本カーボンは、炭素繊維製品の生産能力増強のため、白河工場内に成形断熱材製造専用ラインを新設する。

同社の炭素繊維製品群(炭素繊維系断熱材・機能材、C/Cコンポジット)は、年率30%程度の成長を続け、生産拠点である滋賀工場は、2004年から段階的に生産能力増強を図ってきた。

2008年の生産能力は、2004年に比べてほぼ倍増の年間300トンまで引き上げたが、依然フル操業が続いている。今後も半導体ウェハーの大型設備投資、太陽光発電の生産拡大、ディーゼル車用排ガスフィルターの生産増、活発な金属熱処理やモーター磁性材料生産などからさらに需要増加が見込まれている。

この対応として、白河工場で、成形、焼成、黒鉛化、加工の一貫生産ラインを来年4月稼動予定で新設する。

白河工場稼動時の生産能力は、年間300tで、滋賀工場と合わせて年間600tの生産能力となる。また、その後の動向により更なる増強が可能となるレイアウトとする。

設備投資金額は、約30億円の予定で、炭素繊維製品の売上高は、2009年に80億円、2011年には110億円を見込んでいる。

白河工場の新ライン立ち上げにより、炭素繊維製品の製造は2工場体制となり、白河新ラインは成形断熱材製造専用とし、滋賀工場は高付加価値品の生産に特化することで、生産効率の向上を図るとともに新たなニーズへの迅速な対応とコストダウンを両立を図る。

《レスポンス編集部》

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