米国デュポン社は、主要な自動車設計者およびデュポンのカラーデザイナーによるグローバルチームで行っている今年のカラートレンド調査の中間報告を発表した。
分析によると、世界の一般自動車市場ではホワイト、シルバーおよびブラックが依然として圧倒的な人気を占めているものの、自動車愛好家の間では様々なブルーの色合いを好む傾向が見られたとしている。
アジア太平洋地域では、ダークブルーメタリックに人気がある。キャンディホワイトおよびトライコートパール仕上げも人気が高く、また、この地域の高級車の購入者は依然としてブラックおよび中間色調のメタリックグレーを好む傾向にあり、中型車についてはシャンパンカラーがライトシルバーに取って代わる人気色となっている。
ヨーロッパでは、有彩色が最も重要なカラーとして市場の12%を占めている。有彩色とはホワイトやグレー、ブラックとは異なる、色みを帯びた色のこと。
ラテンアメリカ地域では、ホワイト、シルバー、グレー、ブラックなど「無彩色系」が消費者の色の好みの大半を占める。有彩色は、数年にわたりグリーンが一番人気のカラーだったが最近ではブルーが最も人気を集めている。
北米では、ブルーが影響を与えている。赤みがかった特徴を帯びた明るいブルーの色合いが、クリーンで新鮮なトレンドを示す模様。ブルーの中間から暗めの色合いは、より緑がかった印象でモダンな雰囲気を醸し出す。また、高級車の購入者は、パールなどのホワイト系トライコートを選びながらも、控えめな仕上がりを好む傾向にある。オレンジやゴールドも注目度が高く、また赤みがかったゴールドは影響力を高めつつあるとしている。