5月中旬に愛知県豊田市内で発生した自転車同士の衝突事故について、愛知県警は6日、相手を死亡させるケガを負わせながら現場から逃走していた17歳の少年を道路交通法違反などの容疑で書類送検した。少年はカサを差しながら自転車に乗っていたという。
愛知県警・豊田署によると、問題の事故は5月20日の午前7時25分ごろ発生した。豊田市川田町付近の市道を自転車で走行していた37歳の男性が、別の自転車に乗っていた若い男と衝突した。
男性は転倒した際に側頭部を強打。近くの病院に収容されたが、翌21日に脳挫傷などが原因で死亡している。相手側の自転車はそのまま逃走したが、5月27日になって同市内に在住する17歳の少年が「自分が事故を起こした」として出頭。調べを続けてきた。
調べに対して少年は「自分はカサを差しながら自転車に乗っていた。前から走ってくる自転車に気づき、避けようとしたがぶつかった」、「相手の人が動かなくなったので怖くなって逃げた」などと供述しており、警察ではひき逃げに当たると判断、少年を6日までに書類送検した。