フォード、大幅な生産カット

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フォードモーターは今年の生産台数について大幅な調整を行う予定を発表した。同社では今年第1四半期の利益1億ドルを計上し、2009年には黒字転換する見通しを発表したばかりだが、値上がりを続ける原油取引価格から、その見通しを見直さざるを得ない状況に。

フォードCEOのアラン・ムラーリー氏は「ガソリン価格1ガロン3ドル50がライトトラック販売の大きなターニングポイントになる」と語り、現在全米平均が4ドルに近づいていることから特にSUV、ピックアップについての生産予定を調整する必要が生じたという。

生産カットについては、第2四半期の生産台数を15%カット、目標を69万台に下方修正した。また第3四半期については15 - 20%ダウンの51万台から54万台、第4四半期は8%ダウンの59万台から63万台の生産を目標としている。

これに伴い、2009年の黒字転換についても「アメリカ経済の行く末、ビジネス全体の状況に左右され、北米での黒字転換は当初考えていたよりも時間がかかるかも知れない」との見解も明らかにした。

現時点でフォードモーターが予測する今年の全米自動車販売台数は1470万台から1510万台。今年始めの段階では同社は1570万台を予想していた。

生産カットによる人員削減も行うが、これについての具体的な数字は7月に発表するという。しかしフォードでは今年始めに発表した早期退職社募集も予定数に達していない。今後組合との間での抗争が激しくなる可能性も。

原材料の値上がり、輸送コストの増大、ガソリン高による販売不振、と三重苦を抱えているのはフォードだけではない。ビッグ3を中心にこうした生産カットの動きは今後本格化しそうだ。
《Sachiko Hijikata, US editor》

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