昭和電工、大分でアリルアルコールの生産能力増強を完了

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昭和電工は、大分石油化学コンビナートで進めてきたアリルアルコール設備の増強工事を完工、生産能力を年産5万6000トンから7万トンへ増強したと発表した。

アリルアルコールは、香料や医薬中間体、眼鏡レンズなどに使用されるアリルエステル樹脂の原料として使用されており、需要は拡大傾向にある。昭和電工は、プロピレンと酢酸からアリルアルコールを直接合成する技術を独自に開発し、同技術を用いたプラントを1985年に完成させ事業化した。2006年には年産能力を5万6000トンへ引き上げるなど、これまで事業は着実に拡大してきたが、今後の一層の需要拡大に対応するため、さらに能力を引き上げた。

大分石油化学コンビナートの酢酸等の製品群は、原料ナフサからの一貫生産と、同社独自の触媒・プロセス技術により高い競争力を持つ。同社は、触媒の高度化をさらに進めるとともに、新規誘導品の開発、既存品目の生産性向上などに今後積極的に取り組むことで「アセチル・チェーン」のさらなる高付加価値化を果たし、アジアでトップクラスの収益力をもつ個性派コンビナートの実現を目指す。

《レスポンス編集部》

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