携帯電話出荷、08年度予測は9.2%減…MM総研調査

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MM総研は、2007年度の国内携帯電話出荷状況を調査してその結果を発表した。総出荷台数は、前年度比2.9%増の5076万台で、同社調査での総出荷台数としては2003年度の5009万台を抜いて過去最高を記録した。

各キャリアの市場では、NTTドコモは、「バリュープランへ」の移行が進んだほか、『905シリーズ』が人気となり、従来方式の販売も順調だった。auは、従来の販売奨励金モデルに近いプランでありながら、リーズナブルな価格で販売されたことが、新規・機種変更による販売に結びついた。ソフトバンクモバイルは、「ホワイトプラン」と「新スーパーボーナス」を武器にした他キャリアからのユーザー獲得と、個人・法人を問わず複数台利用のニーズを捉えることで、新規契約による販売が好調に推移した。

端末の機能としては各キャリア共通で、ワンセグが市場を牽引した。

メーカーシェアでは、シャープが過去最高となる1276万台、同23.0%増となり、3年連続でトップとなった。2位は昨年と同様パナソニックモバイルコミュニケーションズで、出荷台数は738万台、同31.6%増だった。3位の富士通は昨年度5位から2ランクアップで、4位が東芝、5位がNEC、6位がソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズの順となった。

2008年度の出荷台数見通しは、前年度比9.2%減の4610万台と予測する。新販売方式の影響を含めた買い替えサイクル長期化や、より本格的な端末価格の高騰で買い控えが進むと分析。割引や割賦販売による実質2年間契約によってキャリア間の流出入も減少し、買い替え需要が減少すると見ている。ただ、プラス要因としては、キャリアの割引サービスや営業強化による法人市場の拡大が期待されると、している。

携帯電話の総契約数は2008年3月末の1億272万件から2009年3月末には1億760万件まで拡大、2008年度の新規純増数は488万件と予測している。

《レスポンス編集部》

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