岡山県警は19日、信号機のコントロールボックスを破壊した67歳の男を道路交通法違反で逮捕した。交差点の信号機4基が使えない状態となり、同署員が約3時間30分に渡って通行車両を手信号で誘導している。男は「岡山県に腹が立ったのでやった」と供述している。
岡山県警・倉敷署によると、事件が起きたのは19日の午前8時45分ごろ。倉敷市堀南付近の県道を通り掛かった人から「男が暴れて、信号機のコントロールボックスを破壊している」という内容の110番通報が寄せられた。
これを受けた同署員が現場に急行。交差点に設置された4基の信号機はすでに消灯の状態となっており、近くの電柱に設置されている信号機のコントロールボックスをハンマーで破壊している男を発見。署員はこの男を取り押さえ、道交法違反(信号機損壊)の現行犯で逮捕した。
逮捕されたのは同市内に住む67歳の男。調べに対しては「岡山県に腹が立ったのでやった」と供述しているが、詳しい動機については明らかにしていないようだ。男は小型ドリルでコントロールボックスのカギを破壊。内部の基板をハンマーで叩き壊したとみられる。
信号機はコントロールボックスの交換が終わるまで使えなくなり、交換作業が終了するまでの約3時間30分に渡り、署員が手信号で車両の誘導を行ったが、大きな混乱はなかった。