パトカーをショベルカーで強制排除

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13日夕方、北海道置戸町内の町道で信号無視を行ったとして、職務質問を受けていた男が警官の対応に激怒し、ショベルカーでパトカーを持ち上げて威嚇するという事件が起きた。警察では34歳の男を公務執行妨害の現行犯で逮捕している。

北海道警・北見署によると、事件が起きたのは13日の午後6時55分ごろ。これより約50分前の同日午後6時5分ごろ、置戸町内の町道で交通取り締まりを行っていた同署員が、交差点で信号無視を行って進行する軽トラックを現認した。署員は停止指示を出したが、クルマはこれを無視し、そのまま走り去った。

同署は署員が目撃したクルマのナンバーを照会。同町内に住む34歳の男が関与した可能性が高くなり、別の署員を男の自宅に派遣。自宅前にいた男に職務質問を実施した。

ところが男は署員の対応に激怒。近くに止めてあったショベルカーに乗り込むと、自宅前に駐車していたパトカー(トヨタ『プラッツ』)をショベルで約1.5mの高さまで持ち上げ、車体を揺らすなどした。署員にケガはなかった。

男はその後、パトカーを地上に降ろしたが、署員に対する威嚇行動は継続。しかし、通報を受けて駆けつけた応援の署員数人が男を取り押さえ、公務執行妨害の現行犯で逮捕している。

ショベルカーを使った警官威嚇事件は前代未聞。調べに対して男は「自宅前に止めてあったパトカーが通行の邪魔をしていたので移動させようと思った」などと供述しているという。

《石田真一》

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