蒼天とエスツーアイは、製造業向けの内部統制ソリューションで協業することで合意したと発表した。
蒼天が開発したエージェントレス方式のクライアント管理システム『LogVillage2.0』(ログビレッジ)の販売契約を締結した。これにより、エスツーアイは、中部地区の自動車部品メーカーなどにLogVillage2.0を販売し、現地でのシステム構築、運用サポートサービスを提供する。
エージェントレス方式のLogVillage2.0は、PCワークステーションに負荷をかけずに、クライアントPCの資産管理や操作ログ管理、CAD/CAEアプリケーションソフトの利用状況把握が可能。大量のクライアントを管理する場合でも、導入・メンテナンスの作業負荷・費用を大幅に軽減できる。
自動車部品関連の上場企業やそのグループ会社でも、J-SOXを中心とした内部統制の整備に向けたシステム構築が急務となっており、CAD/CAEなどのエンジニアリングソフトが稼働する開発者用ワークステーションも管理の対象となっている。
しかし、クライアント管理ツールはエージェント方式が主流だったため、クライアント環境のパフォーマンス確保の要求が厳しい設計・開発部門では、クライアント管理システムの導入が遅れているのが現状。加えてCAD/CAEなどの投資額の大きな開発用ソフトの利用状況を把握し、投資対効果を測定することにより、開発システムの投資を効率的に行いたいというニーズも高まっている。
今回の協業は、こうした市場ニーズに対応したもので、LogVillage2.0により開発効率を低下させることなく自動車部品メーカーのクライアント管理システムの構築を推進する。導入・運用で発生する問題に対して適切かつ迅速に対処できるよう現地にて直接サポートサービスを提供するのが最大の特長。