オートバックスセブンは、経営改善計画「オートバックスBIGプラン」を策定すると発表した。同プランの詳細は、5月15日に発表する予定。
同社は2005年5月に現中期経営計画を策定し、「カー用品販売業からトータルカーライフサービス業へ」の変革を図るため、「カー用品販売」、「車検・整備」「車販売」を3本柱とする事業展開を行い、グループ全体の競争力の強化を図ってきた。
しかし、国内の自動車業界やアフターマーケットの低迷など、同社を取り巻く環境は依然厳しく、海外事業や新規事業は当初計画からの進捗の遅れが響き、結果として、2009年3月を期限とする中期経営計画は見直しが必要となっている。
このため、事業環境の変化に対応するため、新たに代表取締役PMO(プロジェクト・マネージメント・オフィサー)を選任、従来の枠組みにとらわれない新たな視点で経営改善計画オートバックスBIGプランを策定する。
「経営効率の向上」や「コーポレート・ガバナンス強化」の観点から、早急に経営改善への取り組みを実行に移す。具体的には、「国内事業領域と事業の再点検」として、FC事業における加盟店と本部の更なる収益力の強化とグループ子会社の再評価に取り組む。
また、海外事業や不採算事業の再評価を行い投資効率や利益率の向上を図るとともに、バランスシートの見直しによる資本効率の向上を目指す。
経営体制も再構築し、リスクマネジメントの強化、コーポレート・ガバナンスの強化を図る。
オートバックスBIGプラン策定を機に、2008年度を新たなスタートの年と位置づけ、同プランの達成に向けて全社一丸となって取り組み、企業価値最大化の実現を目指すとしている。