クライスラーグループはリストラ策の一環として、米カリフォルニア州カールスバッドにある同社の先行開発デザインスタジオ「パシフィカ」を閉鎖し、業務を本社のあるミシガンに移す計画を発表した。
パシフィカスタジオは同社の最先端デザイン開発の場として知られ、これまで日本人デザイナー、土屋あきの氏による『アキノ』を含め、様々なコンセプトカーデザインを生み出して来たところ。
チーフデザイナーのトレバー・クリード氏は本社に移ってもクライスラーのデザイン統括として残るが、現在スタジオで働くデザイナー20人はレイオフや部署替えを含めるなんらかの影響を受けることになる。閉鎖時期など詳細は後日発表される。
カリフォルニアに最先端のデザインスタジオを置く、というのはアメリカのほとんどの自動車メーカーがこぞって進めて来たトレンドだが、最近になってカリフォルニアに本社がある日本や韓国のメーカー以外ではこのようにデザインスタジオ閉鎖の動きが目立つ。グローバル化の時代、場所とデザインの関連性は意味を失って来ているということかも知れない。