新日本製鐵は、松菱金属工業、宮崎精鋼、サンユウ、豊田通商、メタルワン、鈴豊精鋼と合弁で、タイに設立した冷間圧造用鋼線の製造・販売会社「ニッポン・スチール・バー&ワイヤー(タイランド)」(NBCタイ)が開業式を開催したと発表した。
開業式には、市の関係者、需要家、株主など約100人が参加した。
NBCタイは、自動車向けの重要保安部品のボルト・ナット類(ファスナー)の材料である冷間圧造用鋼線の製造・販売会社として2006年12月に設立した。
昨年9月に稼動を開始し、その後、日系部品メーカーをはじめとする需要家の品質認証の取得を進めながら、順調に立ち上がっている。
タイには早くから日系部品メーカーが数多く進出しており、ファスナーの現地生産比率が世界で最も高い地域になっている。日系自動車メーカー各社は、今後もタイでの生産を拡大していく見通しで、現地での冷間圧造用鋼線の需要の拡大が見込まれている。
新日鉄は、NBCタイを通じて、拡大する需要に対応するとともに、高度化する品質要求やデリバリーニーズにも応えていく方針だ。