ユーシンは、2007年11月期連結決算の発表資料で、ナイルスとの合併について投資効果が無いことから、拒否するとの方針を明らかにした。
ユーシンもナイルスも投資ファンドのRHJインターナショナルグループ。ユーシンによるとRHJ傘下の部品メーカーから買収提案を受けたが、買収実施後に予測される投資効果があまり見込まれないことや、現時点ではユーシングループにとって重要なのはM&Aなどによる急激な規模の拡充よりも本業回帰、現場回帰で生産現場のロスを改善し効率を高めることに軸足を固めるべきとの判断、ユーシン取締役会で提案を拒否することを決めたとしている。
ユーシンとナイルスとの合併を巡っては、ユーシンで推進派の代表取締役が2人相次いで辞任するなど、経営陣が大きく混乱している。