煽り行為で事故誘発の男、控訴審でも起訴事実を否認

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昨年1月、栃木県大田原市内の国道4号を走行中、前走する軽乗用車を100km/h超の速度で執拗に追い回し、路外逸脱事故を誘発させて2人を死傷させたとして危険運転致死傷などの罪に問われた25歳の男に対する控訴審の初公判が15日、東京高裁で開かれた。被告側は「煽り行為はしていない」と、これまでの主張を繰り返し、量刑不当を訴えている。

問題の事件は2007年1月21日未明に発生している。大田原市下石上付近の国道4号で25歳女性の運転する軽乗用車が路外に逸脱。道路右側に飛び出して横転し、乗っていた3人が死傷した。事故を起こしたクルマの近くには、別の乗用車が道路脇の建物に突っ込んだ状態で放置されており、警察では後にこのクルマを運転していた24歳の男を道交法違反(無免許運転)の容疑で逮捕した。

当初、この男は「逸脱事故については知らない」と証言していたが、被害者証言によって男の運転するクルマは約2.5kmに渡って故意に車間を詰めたうえ、クラクションを連打しながら約100km/hの高速度で煽り立てるという無謀運転を行っていたことが判明。検察は「軽乗用車の逸脱事故は男の無謀運転で誘発された」と判断して危険運転致死傷などの罪で男を起訴。一審の宇都宮地裁は被告の関与を認め、懲役9年の実刑を命じたが、被告側が事実誤認と量刑不当を理由に控訴していた。

15日に東京高裁(阿部文洋裁判長)で開かれた控訴審の初公判で、被告側は「無免許運転などの道路交通法違反については認めるが、被告は煽り行為をしておらず、一審には重大な事実の誤認があり、量刑も不当である」と、一審と同様の主張を繰り返している。
《石田真一》

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