イタリアで「0ユーロ携帯」続々 日本と逆?

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イタリアで「0ユーロ携帯」続々 日本と逆?
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今秋日本では、携帯電話端末と通信料金の区分明確化が総務省から業界に要請された。その結果、端末代金が高額なかわりに基本・通話料金が割安の料金プランが相次いで発表された。

いっぽうイタリアの携帯事業者4社は最近、「0ユーロ携帯」といったプロモーションを盛んに行なっている。

今日イタリアの携帯電話はプリペイド式が主流だ。顧客は家電量販店などで好きな端末を購入し、好みの携帯事業者のSIMチップを挿入。利用に応じてプリペイドカードを買い足してゆく。ただし端末は高級品だと300 - 400ユーロに達する。

それに対して「0ユーロ携帯」は契約制。いわば従来の日本の携帯販売モデルに近いものだ。携帯通信最大手テレコムイタリア・モービレ(TIM)のプランを例にとると、端末が0ユーロで通話・メール無制限のかわりに、月額90ユーロの2年契約を結ばなくてはいけない。1 - 8か月で解約した場合、最高450ユーロもの違約金が課せられる。

イタリアの通信各社にとって「0ユーロ携帯」の普及は、プリペイドカードよりも安定した料金収入が得られる。同時に、イタリアでも導入されている番号ポータビリティによる、顧客の他社への乗り換えを防ぎやすい。

現在のところ契約による低価格端末は、通信事業者のオフィシャルショップにおける、スマートフォンなど高級機種が中心である。依然として、家電量販店による従来のプリペイド方式携帯が主流であることに変わりはない。

その理由には、イタリア人の携帯使用法が通話もしくはSMSと呼ばれるショートメール中心であることや、プリペイド端末の価格が下落して低価格品なら30ユーロ前後で購入できるようになったことなどが考えられる。

ただし地上デジタル受信機付き携帯の普及に伴い、一部の顧客から契約制にシフトしてゆく可能性は充分あり得るだろう。早くも一部の携帯事業者は「地デジでサッカー観戦はいかが」という、イタリア人の痛いところを突く作戦で契約制へのシフトを促している。
《大矢アキオ》

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