イタリアでは10日月曜日から、大型トラックのドライバーたちによるストライキが続いている。運転士が加盟する7つの労働組合によるもので、待遇や燃料価格政策の改善を求めるのが目的。
ドライバーたちは、各地でアウトストラーダ(高速道路)の料金所付近や車線をトラックで封鎖、通行を妨げている。
そのため、3日めを迎えた12日水曜日には、イタリア全国でさまざまな影響が出ている。ガソリンスタンドは燃料が供給されないため、臨時休業を余儀なくされている。また、工場では材料や部品の供給が滞り、操業停止が相次いでいる。
スーパーマーケットでも、品切れが目立つようになってきた。12日水曜日午前、筆者がイタリア中部の県庁所在地シエナのスーパーを訪れたところ、店内のあちこちに「トラックのストのため、ご迷惑をおかけします」という紙が貼り出されていた。
食肉ショーケースには通常の3割程度の商品しか陳列されておらず、鮮魚売り場には代わりにパック入りのスモークサーモンが並べられていた。チーズも種類が少なくなっていた。
現在、労働組合の代表と政府担当者が解決の道を模索中だが、妥結しない場合、ストライキは金曜日まで続けられる予定。企業や商店にとっては、クリスマス商戦真っ最中に、思わぬ急ブレーキがかけられた形だ。