トヨタ自動車は、品質向上に向けた職場単位の改善活動である「QC(クオリティ・コントロール)サークル活動」のグローバル改善事例発表会「グローバルQCサークル大会」の第20回大会を記念し、同社の渡辺社長ほか関係者も出席して、豊田本社で記念式典を開催した。
QCサークル活動は、主に技能系職場において職場単位でチームを組み、職場の身の回りの問題点に対して自主的に改善を行う活動。トヨタでは1964年以来、品質改善に加えて、従業員の品質に対する意識向上やチームワークの向上につながる重要な取り組みのひとつとして全社をあげて取り組んでいる。
事業のグローバル化を背景に、1980年代前半からQCサークル活動を海外事業体でも導入、1987年からは、活動のグローバル規模での普及・レベルアップを目指してグローバルQCサークル大会をスタートさせた。
第20回目となる今年は、海外から過去最大規模となる46事業体、約200人が参加し、11月5日から11月9日まで、海外事業体による改善事例発表に加え、研修会や各事業体の活動責任者との交流などのプログラムを予定している。
記念式典では、渡辺社長が「海外拠点での生産が大幅に拡大するなか、グローバルレベルでモノづくりの精神を継承する必要があり、今後もトヨタで働く全ての人にQCサークル活動の輪を広げ、質の高いモノづくりを地道に、愚直に、徹底的に実践していただきたい」と挨拶した。さらに、海外事業体トップから現地における改善事例の報告も行った。