東京ビッグサイトで開催された「2007ケーブルテレビショー」(14−16日)、会場ではテレビでおなじみのキャラクターが登場して子供たちは大いに喜び、また敷居に囲まれたアダルトコーナーでは男性諸君が鼻の下を伸ばしていた。
そんななか異彩を放っていた場所があった。東京消防庁のブースがそうだ。そこには地震体験車が置いてあり、震度7の地震が体験できる。
今年9月から緊急地震速報の運用が開始され、ケーブルテレビでも「予測震度」と「猶予時間」、そして「本震までのカウントダウン」が音声として告知される。そこで、緊急地震速報が出された時にどんな行動ができるかを考えてもらうために、東京消防庁が地震体験車を出展し、来場者に体験してもらうことにした。
「初日は約700人、2日目は約600と多くの人に体験していただきました。これによって、少しでも地震の被害が少なくなってくれるといいですね」と東京消防庁関係者は話す。
東京消防庁には地震体験車が2台あり、イベントなどに出展して、できるだけ多くの人に体験してもらっているという。ちなみにこのクルマの値段は約4000万円で、さまざまなタイプの地震が再現できる。
「ただ、実際の地震とは揺れ幅がどうしても違います。それに体験時間も20秒なんです。それ以上やると、気持ち悪くなる人も出てきますから」と東京消防庁関係者。実際に体験した人のなかには、血の気が引き、真っ青になる人も少なくなかった。