ソリッドグループホールディングスは、親会社のソリッドアコースティックスに債務返済の確約を得たと発表した。ただ、回収の見込みは「非常に厳しい状況」としており、ソリッドグループはあらゆる手段で回収を図る方針だ。
ソリッドアコースティックスがリーマン・ブラザーズ証券に担保預託しているソリッドグループの株式が、ソリッドアコースティックスの債務に充当するため、売却される可能性がある。このため、ソリッドアコースティックスに債務弁済の確約書を提出させ、回収対応をとる。
確約書では、ソリッドアコースティックスがソリッドグループからCMSを通じて受託した121億円の債務を返済するため、ソリッドアコースティックスは保有資産を売却処分して得た代金から事業継続に必要な資金を除いた残額を優先的に債務の返済に充当することやリーマン証券などに担保預入しているソリッドグループの株式が解除された場合、ソリッドグループに対する債務返済するための担保とすると、している。また、寄託金の債務全額を弁済するため、ソリッドグループと準消費賃借契約を締結することも盛り込まれている。
ソリッドグループでは、本来ならソリッドアコースティックスの株主や実質支配する個人に無限責任の連帯保証を求めるところだが、即効性の高い回収資産も無く、個人の支払い能力を超越していることなどから、現実的な確約書の提出で落ち着いたとしている。