ニューヨークでも市街地乗り入れ有料化?

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ロンドンでは2003年から、都市の中心部に乗り入れる自家用車に対しての課金制度を始めたが、ニューヨークのブルームバーグ市長がマンハッタンでも同様の取り組みを検討中だという。

市長は、「公共の行動に経済によって影響を与える、というのはこの国が依って立つところ、すなわち資本主義の原則だ」とコメントしたと伝えられている。

しかしロンドンの場合、2003年の制度導入以降何度も料金が引き上げられ、現在では1回の乗り入れが16ドル程度にまで上昇している。最初は抵抗があっても、人々は料金を支払う、というシステムにいずれ順応し、結果として期待された程の成果は上がっていない、というのが現状だ。そのためブルームバーグ市長は、制度導入にあたっては慎重に料金を設定する必要があるとしている。

最終的には市議会で協議されることになるが、住民投票となると可決は難しそうだ。今年の始めにニューヨークで行われた世論調査では、過半数が制度には反対。「渋滞は問題だがこれ以上課金されたくない」と答えた人が多かった。

アメリカではこのところ大都市近辺の高速道路を有料化して渋滞を緩和する政策が進んでいるが、渋滞の時間帯によって料金を細かく分けたり、と住民に理解を得るための方策も様々だ。世界的に有名なニューヨーク市街の渋滞ぶりだが、課金制度で緩和できるのか?

《Sachiko Hijikata, US editor》

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