1月14日に千葉県千葉市緑区内の県道でバイクに乗っていた警官をひき逃げし、死亡させたとして業務上過失致死などの容疑で逮捕された44歳の男について、千葉県警は1月31日、容疑を危険運転致死に切り換えて送検した。
千葉県警・交通捜査課によると、問題の事故は1月14日未明に発生した。千葉市緑区誉田町1丁目付近の県道で、事件捜査を終えて交番に戻る途中だった58歳の警部補が運転するバイクと、赤信号を無視して進行してきたワゴン車が出会い頭に衝突。警部補は数メートル弾き飛ばされて頭を強打し、間もなく死亡した。
事故から約12時間後に44歳の男が「自分が事故を起こした」と出頭してきたため、警察では業務上過失致死と道路交通法違反(ひき逃げ、信号無視)の容疑で男を緊急逮捕。出頭時には呼気1リットルあたり0.4ミリグラムのアルコール分を検出したが、これは「気を落ちつけるため、事故後に飲んだ」と主張していた。
しかし、後の調べで事故当時にも酒を飲んでいたことが判明。事故の主因とされた信号無視についても故意に行ったことがわかった。このため警察では「容疑が悪質」として、業務上過失致死ではなく、危険運転致死に切り換えて送検することを決めた。