トヨタ自動車の渡辺捷昭社長は21日、『ブレイド』の発表会場で記者団と懇談し、2007年の国内自動車需要に関連して「軽自動車は来年も200万台を超える水準になるだろう」との見通しを示した。各社の新モデル投入効果などにより、引き続き高いレベルの販売が続くとの予想だ。
軽自動車メーカーは「200万台弱」(ダイハツの箕浦輝幸社長)など、慎重な見方が大勢を占めているが、登録車最大手首脳が軽人気の高さを改めて認めた形だ。
一方で渡辺社長は「登録車も市場をよく分析した商品投入で需要を喚起しなければならない」と強調した。日本自動車工業会が同日発表した来年の登録車需要予測がマイナスになっていることについて「私はそうは思わない」と述べ、需要拡大に積極的に取り組む以上、マイナス予測は受け入れがたいとの意向を示した。