1輪だけ激しい磨耗、大阪のトレーラー事故で家宅捜索

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大阪府警は2日、11月30日に大阪府堺市西区内で発生した大型クレーン車のタイヤ破裂事故に関連し、このトレーラーを所有する建機リース会社の家宅捜索を実施した。押収資料を分析し、車両の整備状況について調べを進める方針だという。

大阪府警・堺南署によると、問題の事故は11月30日夜に発生した。堺市西区北条町1丁目付近の府道で、信号待ちのために停車した大型クレーン車の左前輪が突然破裂。漏れ出した空気は左側に停車していた乗用車を直撃した。乗用車はフロントガラス以外のすべてのガラスが破壊。風圧が直接掛かったとみられる右後部のドアはクルマが衝突したかのように大破し、後部座席に同乗していた4歳の男児が重傷を負った。

事故を起こしたトレーラーのうち、破裂したタイヤは異常磨耗していたが、他の3つは磨耗の度合いが低かった。車検は2005年2月に受けているが、この際にはタイヤは4輪とも正常な状態だったという。

通常の使用では1輪だけが磨耗することは考えにくいことから、警察では何らかの理由で破裂した1輪だけを他の車両から転用した可能性もあるとして、家宅捜索を実施して車両点検の実情について調べることを決めた。2日に行われた捜索では多数の書類を押収しており、今後はこれの分析を行うとしている。

《石田真一》

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