曙ブレーキ工業は、群馬県館林市に鋳物工場を新設すると発表した。ディスクブレークの調達部品の一部を内製化する。
鋳物工場の新設は、完成車メーカーの生産拡大で、需要の増加している中で、安定的に供給するとともに、原価低減の徹底を図るのが狙い。
新工場のロケーションは、旧曙ブレーキ館林製造の跡地を活用する。「環境に配慮した綺麗・快適な職場環境、活力ある鋳物工場」をコンセプトに、2007年度から2009年度までの3年間で約50億円を投じる。
2008年4月から約40人体制で操業を開始、2009年9月までに90人程度に増員し、国内事業で必要な鋳物の重量の約50%、月間2200トンを新工場から調達する計画だ。
鋳物はディスクブレーキの主要な材料の一つで、加工された鋳物はディスクブレーキ本体を構成する主要部品となるが、新工場では当面、難易度の高いサポートから生産開始する。