18日未明、京都府城陽市内の国道24号で、走行中の軽乗用車が対向車線側に逸脱し、対向してきた乗用車と正面衝突する事故が起きた。軽自動車側に同乗していた女性が死亡したが、後の調べで運転していた男がクルマを強奪していたことが判明している。
京都府警・城陽署によると、事故が起きたのは18日の午前1時30分ごろ。城陽市寺田庭井付近の国道24号で41歳の男が運転する軽乗用車が対向車線側に逸脱。対向車線を走行していた乗用車と正面衝突した。軽乗用車は中破し、助手席に同乗していた33歳の女性が全身強打で死亡。運転していた男も両足を骨折する重傷を負った。
運転していた男は「クルマを奪って死のうと思った」と供述。事故が起きる直前に親族の家から包丁を持ち出し、死亡した女性からクルマを強奪していたことが目撃情報から判明した。女性のクルマは助手席側にエアバッグが装着されておらず、運転していた男はエアバッグによって一命を取り留めたが、女性は胸部や頚部の強打が原因で死亡していたこともわかった。
警察では強盗や逮捕監禁、殺人などの容疑を適用する方向だが、男には精神科への通院歴があり、現在も意味不明な発言を繰りかえすなど、精神的に不安定な状態にあるという。このため刑事責任能力の有無についても慎重に調べを進めている。