5人死亡の滑落事故、タイヤ磨耗が原因

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7日に秋田県東成瀬村椿川の県道で発生し、5人が死亡した乗用車に滑落事故について秋田県警は10日、事故は磨耗したタイヤが原因となって発生した可能性が高いことを明らかにした。

秋田県警・横手署によると、問題の事故は7日夕方に発生した。「東成瀬村椿川仁郷山付近の県道へガードロープの撤去作業に向かった作業員のクルマが夜になっても戻らない」と警察に通報が入った。警察や消防が現場付近の捜索を行ったところ、約70m下に滑落しているクルマを発見したが、乗っていた4人はすでに死亡。意識不明状態で救助された1人も後に死亡した。

現場付近には雪が積もっており、警察ではスリップ事故を起こした可能性が高いと判断。クルマを引き上げて車両検証を行うことになった。その結果、装着されていたスタッドレスタイヤは4本とも磨耗が進んでいたことが判明した。前2本がスタッドレスタイヤとしての性能限界を示すサインが出ており、駆動輪となる後輪タイヤについては溝がほとんど残されてない状態だった。

現場は当時アイスバーン状態で、警察ではタイヤの磨耗が事故の主因となったことは明白として、関係者から事情を聞く方針だ。

《石田真一》

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