『ITS産業動向調査報告書』2006年版---JARI

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JARI:日本自動車研究所は、『ITS産業動向に関する調査研究報告書−ITS産業の最前線と市場予測2006−』(A4版・330頁、頒布価格1万円)を発行した。「これからのITS市場」をJARIが予測する。

本調査研究は、ITS関連のアナリストとエンジニアから構成される研究会にて、アンケートとインタビューを中心に足でかせいだ調査結果をまとめたもの。JARIでは1998年度から毎年報告書を発行している。

今年度始めに打ち出された「IT新改革戦略」を受けて、官民での検討が始まっている安全運転支援システムや、その実現に欠かせないナビゲーションやDSRCなど、様々な分野でITS産業は成長しつつある。

2006年版はその現状を把握し、将来を展望する上での資料として、ITS関係者のみならず、新規に事業参入しようとしている企業・団体にとって有益な1冊となっている。

本報告書の特長は、ITS全般に関して現状の技術動向と市場動向が網羅的に調査されていること。加えて、カーナビゲーションやETCなどの分野について、ビジネスターゲットとして興味深い3−5年後の市場動向を予測している。また、これから発展が期待できそうなサービス分野については、発展の方向を考察し、発展するための提言を行なっている。

●ナビゲーション車載機市場……国内向け出荷台数、国内向け出荷金額の新予測を掲載。国内市場はほぼ成熟し、出荷金額についても今後は一桁台の伸びにとどまる。また、国内市場を見ていくのに無視できない成長を示す欧米のカーナビ・PND(簡易型カーナビ)市場についての予測や、北米の衛星ラジオについても調査している。

●安全運転支援分野……官民での関連プロジェクトについてインタビュー。また実用化されているACCやAFSなどのASVシステムや、今後開発が進むと思われるAHSについては、それぞれの技術の完成時期や潜在ニーズを調査した。ASVシステムについては個別システムの普及を予測した。例えばACCは、2010年度53万台に、2015年度88万台に搭載される。

●ETC車載器・DSRCサービス市場……2005年度のETC車載機の販売台数は520万台、2006年度についても昨年度並みと予測。しかし2007年度以降、伸び率は減少する。DSRCサービスについては、インフラ整備のスケジュールが見えないことなどから、2008年度で10万台ていど、2010年で50万台ていど。
《高木啓》

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