新しいホンダ『CR-V』の装備を見て感じたのは、このクラスにしては珍しく安全のためのハイテクデバイスが充実していることだ。車両安定化装置のVSAは全車に標準装備だし、最上級グレードの「ZXi」(4WD)と「ZLi」(2WD)には追突軽減ブレーキも標準装備している。
「やはり、より安全なクルマの提案をしたいという願いがあったんですよ。このクラスでも、新システムを入れてユーザーに安心してもらいたいという気持ちでした。だから、最初から追突軽減ブレーキのシステムを入れることを前提にして、パッケージングをやっているんです」というのは、新型CR-V開発責任者の堀越満さん(本田技術研究所)。
「確かに追突軽減ブレーキの標準装備化は車両価格が上がりますが、ユーザーもわかってくれるだろうという判断です」
「それから、安全に敏感になっているユーザーが増えているので、そういう人たちにも満足いただけるように考えました。オプションではなくぜひ標準装備で提案したかったのです」
そういえば、10日に発表されたトヨタ『カローラ』の最上級グレードにも追突軽減ブレーキ(レーダー式プリクラッシュセーフティシステム)が標準装備されていた。追突軽減ブレーキは高級車だけのものではなく、もはやこのクラスにも続々標準採用化される日が近いようだ。