【ロサンゼルスモーターショー06】デザインLAエントリー

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今回で3回目となる、LAオートショー恒例のデザインLAコンペのエントリー作品が出揃った。毎年カリフォルニアにちなんだテーマが出され、各自動車メーカーの第一線デザイナーが、近未来のデザイン、テクノロジーを盛り込んだ車のデザインを競うというものだ。

前回のテーマは「ロサンゼルスの暮らし」だったが、今回は「ロサンゼルスの環境問題へのチャレンジ」。燃料電池や人力走行、リサイクル可能な素材などで、環境に優しく、かつ運転の楽しみを与える候補作品が出揃った。結果は11月下旬のLAオートショープレスデーに発表される。君ならどれを選ぶ?

●アキュラ『FCX2020ルマン』コンセプト

ナノテクノロジーを使い、コンパクトFEVのパッケージングをもつスポーツカー。ボディパーツは100%リサイクル可能な素材で、水素FEVは過酷なルマン24時間耐久レースを走り抜く能力を持つ。新素材とFEVの組み合わせで、真に走りを楽しめる。

デザイナー/ホンダR&D/レオン・パズ、ジョー・デ・ナタール、デビッド・チェン

●アウディ『ダイナミックスペースフレーム』コンセプト

エアロダイナミックなデザインが、ステルス戦闘機を思わせるスピードスター。ドライブシャフト、サスペンション、ボディパーツなどは液体で満たされており、その中に電流を通す事によって各パーツに連動性を持たせ、全体の乗り心地をコントロールする。インテリア、エクステリアを含め、素材は「すべてを含む」単一素材を使用。また車製作で使用した天然素材を補うため、風車を使った風力発電、植樹などを車の生産に合わせて行う、というトータルな環境対策でアピール。

デザイナー/フォルクスワーゲン、アウディデザインセンター/パトリック・フォールウェッター、ダニエル・サイモン、イアン・ヒルトン

●ホンダ『エクストリーム』コンセプト

南カリフォルニアで盛んなエクストリームスポーツ(Xゲーム)から発想された。ポリカーボネート製ハニカム構造のシャーシを使う事により、オーナーのライフステージに合わせたボディの変更が可能。オーナーはボディパネルを交換することにより、様々なスタイルに車を作り変えて行くことができる。シャーシは5年ごとにリサイクルされる。オーナーのライフスタイルと共に「成長する」車だ。

デザイナー/ホンダR&D/ニコラス・デビッド、ダニエル・タルバート、デビッド・チェン

●ハマー『O2』コンセプト

カリフォルニアのアウトドアニーズに合わせ、様々な能力を持ち合わせながらも環境問題に配慮したハマーのコンセプトカー。FEV。ボディパネルは植物のように「呼吸」することにより、二酸化炭素から酸素を生み出す。ボディパーツは100%リサイクル可能。環境に優しいだけではなく、環境に「フィードバック」を与える世界初のコンセプト。

デザイナー/GMアドバンストデザイン/スティーブ・アンダーソン、ジャッシ・ティモネン、ホセ・パリス、ローレン・キューレサス

●2015キア『サンドストーム』コンセプト

バイオディーゼル・エレクトリックプラグイン・ハイブリッドを使ったビーチラバーのためのサンドバギー。バーベキューセットが組み込まれたトランクルーム、太陽電池使用のクーリングシステム、ビルトインで取り外し可能なリサイクル専用物入れなど、ユニークな工夫がなされている。ポリエチレン・テレフタレート・パネルは取り外しが可能で、ユーザーは思いのままにパネルを取り替えてデザインを替えることができる。

デザイナー/ヒュンダイ・キーアアメリカデザインセンター/マーク・メインビル

●メルセデスベンツ『RECY』コンセプト

木材、アロイ、ガラス、ゴムといった100%リサイクル可能な素材のみで作ったロードスター。エンジンは4シリンダー「ブルーテック」バイオディーゼル。各パーツは部分的に取り外し、交換が可能。カリフォルニアの太陽の下でロードスターの楽しみを追求したい、しかし環境問題も真剣に考えたい、という人のためのエレガントなチョイス。

デザイナー/メルセデスベンツ・アドバンストデザイン・オブ・ノースアメリカ/アンドレ・フレイ、ゴードン・ウェージナー、ニック・ガーフィアス、ジェフリー・アネイロス、クリストファー・ローデス

●MINI『バイオモーク』コンセプト

車のボディをミニマルに表現した、オープンエアのコックピットを持つ開放的な車。キットカーのように車の各パーツを自由に取り替えカスタムすることが可能。また代替燃料パワートレイン、別の車のメカニカルパーツなどを組み込むなど、ユーザーの自由度が高い車。ボディパネルはヤシの実を素材としたもので、車としての寿命を終えた後は木に育って大気をきれいにする。

デザイナー/BMWグループ、デザインワークスUSA/ギャリー・シュウ(ACCDインターンデザイナー)

●トヨタ『RLV』コンセプト

RLVは「リニューアブル・ライフスタイル・ビークル」を指す。この車のユニークな点は、渋滞が激しい場所でペダル操作での移動が可能な点だ。フィットネス効果もあり、排ガスゼロのペダル走行から、75マイル/hの電気自動車走行まで、自由自在にライフスタイルに合わせて走行することができる。

デザイナー/CALTYデザインリサーチ/ケビン・J. チュン

●フォルクスワーゲン『ナノスパイダー』コンセプト

宇宙時代を思わせる未来的なデザインと、リサイクル可能な素材を合わせたスパイダーコンセプト。ナノテクノロジーの利用により、素材の組み立て、解体は顕微鏡レベルで行う事が可能だ。直径が1/2ミリにも満たない何十億個ものナノマシーンが、組み立てタンクの中で1台の車として結合する。この技術により、軽量でも強度、安全性が確保できる。フレーム密度をナノ単位で操作できることで、安全にとって特に大事な部分の強度を高くする、などの工夫が行える。またセンサーデータを読み取ることで、ナノマシーンが衝突を察知し、結合を強くしたり弱めたりする事でドライバーの身の安全を第一に考えるフォーメーションを瞬時に作り出す「考える車」なのである。

デザイナー/フォルクスワーゲン、アウディデザインセンター・カリフォルニア/パトリック・フォールウェッター、ダニエル・サイモン、イアン・ヒルトン

《Sachiko Hijikata, US editor》

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