車内に飛び込んだ女性をタクシーに乗せる…変わったひき逃げ事件

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13日夕方、山梨県昭和町内の県道で、道路を自転車で横断していた女性がクルマにはねられる事故が起きた。女性の体はフロントガラスを突き破って車室内に侵入したが、乗っていた2人の男たちはタクシーを現場から約1km離れたところに呼び、そこで女性を降ろして逃走した。

山梨県警・南甲府署によると、事故が起きたのは13日の午後6時ごろ。昭和町西条付近の県道交差点で、青信号に従って道路を自転車で横断していた18歳の女性が、信号を無視して進行してきたとみられる乗用車にはねられた。女性の体はクルマのフロントガラスを突き破って車室内に侵入したが、クルマはそのまま止まらずに走り続けた。

女性は軽い打撲を負った程度で意識もあったが、助手席に同乗していた男は携帯電話でタクシーを呼び、現場から1kmほど離れた場所で女性をクルマから降ろすと「今タクシーを呼んだからそれで帰ってくれ」と言い残し、そのまま逃走した。女性は呼ばれたタクシーで事故現場に戻り、その後に近くの病院に収容されている。

その後の調べで、女性が解放された現場近くの歩道にフロントガラスが破壊した乗用車が放置されているのを発見。警察では軽傷ひき逃げ事件として捜査を開始した。翌日午後になって29歳の男が出頭。ひき逃げ容疑を大筋で認めたため、業務上過失傷害と道路交通法違反(ひき逃げ)の容疑で逮捕している。

男は「クルマが無車検なので、その発覚を恐れて逃げた」と供述しているが、警察では飲酒運転の可能性も視野に入れて調べを進めている。

《石田真一》

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