日産自動車が神奈川県警などの協力を得て横浜市で10月にスタートさせるITSの「SKYプロジェクト」実証実験では、情報を得たドライバーが実際にどのような運転行動を取ったかのデータを収集、安全支援の効果検証も行う。
日産によるとITSの実験で、こうした効果検証を本格的に行うのは世界でも初めてという。SKYプロジェクトの実験は、信号や死角となる交差点での車両の存在などを安全支援情報として提供する。
スクールゾーンなどでは速度超過の注意喚起も行う。そうした情報を光ビーコンから受信した車両のドライバーが、実際に速度を落とすなど行動に変化が出るかどうかを調査する。
調査には検証用のデータログシステムを導入、光ビーコンで走行データを収集するほか評価用のカメラも使う。データをもとにドライバー行動の変化を統計的に解析、ITSによる情報提供の有効性などの検証に役立てる。