飲酒運転、線路に乗り上げ列車と衝突

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10日未明、兵庫県神戸市須磨区内の区道を走行していた乗用車が路外に逸脱し、金網フェンスを突き破って並行するJR山陽線(神戸線)の線路内に侵入。通過してきた下り快速列車と衝突する事故が起きた。クルマを運転していた男からは高濃度のアルコール分が検出されている。

兵庫県警・須磨署によると、事故が起きたのは10日の午前1時5分ごろ。神戸市須磨区須磨浦通2丁目付近の区道を走行中の乗用車が路外に逸脱。金網フェンスを突き破り、並行するJR山陽線の線路内に侵入、下り線の線路上に車体を乗り上げた状態で立ち往生した。

数分後、下り快速列車(野洲発、西明石行き。8両編成)が現場に接近。運転士は急ブレーキを使用したが、100km/h以上の速度で走行していたこともあり、減速が間に合わずに衝突。クルマは約400m押し出されて大破している。

クルマを運転していた27歳の男は衝突前に車外へ脱出しており無事。列車には乗客乗員あわせて約400名が乗車していたが、先頭車両などに乗っていた客数人が気分不良を訴え、病院で手当てを受けている。

現場に駆けつけた同署員はクルマを運転していた男が酒臭いことに気づいてアルコール検知を実施。その結果、呼気1リットルあたり0.6ミリグラムという高濃度のアルコール分を検出。道路交通法違反(酒気帯び運転)の現行犯で逮捕した。調べに対して男は「道に迷ってしまい、地図を見ながら走っていたら突っ込んでしまった」、「ビール数杯を飲んだ」などと供述しているという。

《石田真一》

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