新日本製鐵は7日、2007年3月期の連結業績予想を上方修正した。売上高は従来予想を1000億円上回る4兆1000億円(前期比4.9%増)で、主力の製鉄事業が前期比5.6%増の3兆3200億円と、従来予想から1000億円増える見込み。
営業利益は5100億円(同11.5%減)、経常利益は5000億円(同8.6%減)、純利益は3000億円(同12.7%減)を見込み、それぞれ従来予想よりそれぞれ350億円、400億円、200億円上積みした。
これは、工場建設などの建築分野が堅調なのをはじめ、自動車、造船などの製造業向けで外需を中心とした需要が好調であるため。特に、自動車向けなど高級鋼を中心に鋼材需要が旺盛だという。
新日鉄では、こうした状況の下、高級品分野については、自動車鋼板用溶接亜鉛メッキライン等の新規設備稼働などにより、旺盛な需要に確実に対応する一方、一般汎用品分野については、市中在庫の動向などを踏まえて実需を見極めながら慎重に対応していくとしている。
また、同社は1992年9月中間期以来14年ぶりに、1株につき4円の中間配当を実施する。