泥酔運転、ガソリンスタンドに突っ込む

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3日午後、和歌山県岩出市内の国道24号で、路外に逸脱した乗用車が道路に隣接するガソリンスタンドに突っ込み、客と従業員をはねるとともに、給油機1台にも衝突した。この事故で客の男性が死亡、従業員の女性もやけどや骨折などの重傷を負った。

和歌山県警・岩出署によると、事故が起きたのは3日の午後2時20分ごろ。岩出市中迫付近の国道24号で、走行中の乗用車が路外に逸脱。そのまま歩道に乗り上げ、道路沿いのガソリンスタンドに飛びこんだ。

クルマはガソリンスタンドの敷地内に入ってからも止まらず、原付バイクで給油に訪れていた64歳の男性と、このスタンドのアルバイト店員の18歳女性を次々にはねた。クルマはその後、給油機1台をなぎ倒すようにして衝突し、ようやく停止した。

この事故によって最初にはねられた男性が全身を強打、収容先の病院で約6時間後に死亡。アルバイト店員の女性はクルマとの衝突時に右足を骨折、さらには倒壊した給油機から漏れ出したガソリンを浴びた直後に引火、上半身をやけどする重傷を負った。

クルマを運転していた男からは呼気1リットルあたり0.25ミリグラム以上のアルコール分が検出されたが、事故を起こした自覚が無いほどの泥酔状態。警察では業務上過失傷害と道路交通法違反の現行犯で逮捕。男性死亡後は容疑を同致死に切り換えて調べを進めているが、事故の形態が極めて悪質でもあることから、警察では危険運転容疑の適用も視野に入れた捜査を続けている。

《石田真一》

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