林道から転落、自力で這い上がり救助求める

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26日夜、岐阜県揖斐川町内の国道417号(林道)で、走行中の軽乗用車が路外に逸脱し、約50m下の沢に転落する事故が起きた。運転者は死亡したが、同乗者は自力で車外に脱出。数時間を掛けて林道まで登って助けを求めた。

岐阜県警・揖斐署によると、警察が事故発生を認知したのは27日の午前3時10分ごろ。揖斐川町鶴見付近の国道417号で、同地をクルマで通りがかった人から「ケガをした男性が助けを求めている」との通報が寄せられた。

救助されたのは54歳の男性。この男性が乗ったクルマは26日の午後9時から10時ごろの時間帯に、路上に転がっていた岩を避けようとして路外に逸脱。そのまま約50m下の沢に転落した。クルマは大破し、運転していた56歳の男性は頭を強打して死亡している。助かった男性も胸部を強打して肋骨を折ったが、自力で斜面を登り、林道を10kmほど進んだところで通報者のクルマに行き会ったという。

現場は徳山ダムの完成によって水没することが決まった林道で、ガードレールの設置は無い。間もなく開始される試験貯水を前に観光客や旧徳山村の住人が多数訪れており、死傷した2人も旧住人だった。

《石田真一》

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