イタリア−スペイン 高速道路合併に「ノー」!

自動車 社会 社会

イタリアの高速道路関連会社のグローバル化に、ここのところ様々な動きがある。まずはイタリアを代表する高速道路会社『アウトストラーデ』。同社は4月24日、スペインの同じ高速道路会社『アベルティス』と合併を発表していた。しかし8月4日、イタリア経済省とインフラ省は、この合併を認めないことを発表した。

理由は、アベルティスの関連企業に建設業が含まれているためだった。道路建設の企業選定において、公正な競争の妨げになると判断された。ただしアウトストラーデ、アベルティス両社は、今後も新たなる合併の可能性を模索する姿勢を崩していない。

いっぽう、グローバル化の駒を一歩進めたのは、サービスエリアなどで食堂を経営する『アウトグリル』社だ。同社は7月28日、アメリカの幹線道路ペンシルべニア・ターンパイク沿線におけるレストラン事業全体の権利を35億ドルで落札した。30年契約で、アウトグリル社としては過去史上最大の投資規模となる。

『アウトストラーデ』は1999年に民営化されている。それ以前に1990年にはイタリア版ETCといえる『テレパス』を欧州でもいち早く実用化した。現在、筆頭株主はベネトン系の持株会社『エディツィオーネ・ホールディングス』社が務めている。

『アウトグリル』も1993年に完全民営化を果たした。現在の筆頭株主はこちらもエディツィオーネ・ホールディングス社である。すでにイタリア以外でも30カ国でレストラン事業を展開している。近年は、市街地でもセルフサービス食堂も積極的に拡充しており、バーガーキングとピザハットのイタリア国内代理権も保有している。

イタリア高速道路関連産業の行方は、昨年ようやく民営化を実現した日本の将来を知るうえで、ひとつの道標になるかもしれない。
《大矢アキオ》

編集部おすすめのニュース

特集